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【ZOOM Q8】音楽専用のハンディビデオカメラレコーダーはドラム用に最適なのかレビュー!

zoom q8

ミュージシャンは自分のライブやスタジオ練習を録画、録音する機会は多いだろう。

ドラマーは自分の演奏、そしてバンド全体の演奏を確認するためにも必ず録画、録音をする癖をつけることをお勧めする。

今回は私が今現在使っている録画用のハンディビデオカメラレコーダーのZoom Q8の紹介をしよう。

ZOOMのQ8のスペックを紹介

ZOOM Q8の価格

q8の価格は概ね40000円弱といったところだろうか。

本来は35000円くらいだと思うのだが、2020年の9月現在ではAmazonやサウンドハウスで品切れとなっている。

そのため、価格的に少し高めになっている印象だ。

ZOOM q8を中古の価格

ZOOMのq8はそこまでメジャーではないのかヤフオクで必ず中古が出品されているとは限らない。

ヤフオクの取引価格

過去の取引を見てみると概ね25000円前後が相場といったところだ。

SONYのHDR-MV1のように生産終了しても人気だと価格が高騰化してしまうが、新品が市場にまだ残っているQ8ではそのような傾向は無さそうだ。

ZOOM q8の特徴

広角160°のダイナミックな画角

広角レンズにより、かなり広い範囲を撮ることが可能だ。

スタジオの角に置いた場合に、スタジオ内を全て映し出すことが出来る。

その分、映像は少し丸みを帯びてしまうが、音質がメインと考えれば問題ないレベルだと思う。

3M HDモード(2.3K画質)の映像

q8にはHDモードの上に3M HDモードというものがある。4Kとは違うので注意。

2.3kとのことだが、正直画質が良いかと言われると微妙だ。このあたりは後述する。

直感的なフルカラーのタッチパネル液晶

液晶はタッチパネル式で、使いやすいのは間違いない。

ある程度直感的に操作が可能だし、複雑な操作は無いのですぐに使いこなすことが出来ると思う。

2系統のXLR入力と4トラック同時録音をサポート

これが購入の決め手だったと言っても良い。ビデオレコーダーでファンタム電源付きのXLR入力が付いているものは稀だ。

まさに音楽のためのビデオレコーダーと言える。

5種類の別売マイクカプセルと交換可能

マイクを交換出来るのは正直ありがたい。マイクだけ故障してもすぐに交換が可能だ。

私はH6のマイクに付け替えている。これも後で詳しく紹介しよう。

録画には音楽用のビデオカメラ

私はドラマーには録音だけではなく録画することをお勧めしている。その理由については以下の記事でお伝えしているので参考にして欲しい。

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参考ドラム上達に必須!自分のドラム練習を録画、録音しよう。

自分のドラムを録音して確認している人は多いと思う。これは非常に重要なことなので必ずやった方が良い。 しかし、録音はするけど録画はしない、というドラマーも多いのではないだろうか? ドラマーはミュージシャ ...

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そして、ドラムの録画には音楽用のビデオカメラレコーダーが最適だと思っている。

音楽用のビデオカメラはいくつか候補があったので少し迷ったが、結果的にはQ8を選択した。

音質が良い

まず、音楽用のビデオカメラレコーダーはQ8に限らないが音が良い。最高に音が良いとは言わないが、ある程度ドラムの細かい音色まで確認出来るレベルだ。

これがスマートフォンや一般のビデオカメラになると細かい音色までは確認出来ない。比較的スマホの中では音質が良いI-Phoneでも厳しいと思う。

可能な限り、質の良い音楽用のビデオカメラレコーダーを使おう。Q8は音質の面では全く問題ないレベルだ。

動画も同時に確認可能

音楽用のハンディレコーダーならば音質的には問題無い。ただし、映像を撮ることは出来ない。

映像を別の媒体で撮って後から合わせるのは少し手間がかかる。毎回のことになるとかなり面倒なので厳しい。

毎回の練習をチェックするとなると、編集無しでドラムの動きと音を同時に確認出来て、さらに音が良いことが条件になる。

ここまでの条件ならば、音楽用のハンディビデオレコーダーならばどれも当てはまる。次でQ8の一番大きな特徴を紹介しよう。

2系統のXLR端子搭載(ファンタム電源付き)

私がZOOMのQ8を選んだ最も大きな理由がこれだ。Q8にはファンタム電源付きのXLR(キャノン)端子が2つ付いている。

zoomのq8の端子

つまり、2つまでコンデンサーマイクやダイナミックマイクを繋げることが可能だ。これが非常に大きい。

スタジオではドラムセットの位置によってビデオレコーダーの場所も変わる。自分のドラミングが確認出来るベストポジションはスタジオによって変わってしまうからだ。

あるスタジオではビデオを左にしか置けないかもしれないし、正面にしか置けない場合もある。

となると、毎回、マイクの位置はバラバラになるので音質にもバラつきが出てしまう。

ドラムは録音の距離や位置によってかなり音が変わってしまう楽器だ。私はこれが嫌だった。自分が聴いているのと同じ音、つまり自分の頭上にマイクがあることが望ましい。

そこで、このZOOMのQ8を使って毎回自分の頭の上にコンデンサーマイクをセットするのだ。すると、毎回、同じクオリティの録音が可能になる。

もちろん、スタジオごとにドラムセットは別だし音の反響も違うのだから、全く一緒の音という訳にはいかない。それでも、ビデオレコーダー単体の音よりもかなり音質は一定化される。

ZOOM Q8のレビュー

先程すでにQ8についてフライングで紹介してしまったが、改めて具体的に特徴や使い勝手を紹介していきたい。

ZOOM Q8のメリット

XLR端子が2つ付属

先程も説明したが、このファンタム電源付きのXLR端子搭載が最も大きな特徴だ。もちろんXLRだけではなくTRS端子にも対応している。

そのため、ギターやミキサーのライン録音も可能だ。

XLR端子は2つ付いているので、工夫次第でかなり良い音で録音が可能になる。

動画として撮った場合でも当然全てのマイクを通して録音されるので、自分のドラム動画を非常に良い音で確認することが出来る。

以下は、それぞれの練習でQ8を使う時の録音の仕方一例だ。

ZOOMのQ8でのセッティング方法

ここでは私のZOOMq8のレッティング例を見ていこう。

マンフロット(Manfrotto)の三脚でセット

まず、カメラをセットする三脚が必要だ。スタジオの棚やギターアンプやベースアンプの上に置いても良いのだが、落ちる危険性もあるし、動画としてベストポジションからは程遠い。

私はマンフロットの三脚を使っている。この三脚に落ち着くまでに、様々な安価で軽量な三脚を使ってきた。

基本的にプロテクションラケットのTZ3016に収納が可能であることが重要だったので、コンパクトな三脚が必要だったからだ。

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しかし、コンパクトな三脚は安定度、耐久度ともにいまいちですぐに壊れてしまっていた。そこで行き着いたのが、このマンフロットの三脚である。

ギリギリスネアケースに収納出来て(ツインペダル部分に入れている)、高性能かつリーズナブルな価格な三脚で大変満足している。

バンドで録音する場合

バンド練習の場合には自分のドラムと周り全体の音、両方を良い音で取れるよう意識している。

そのため、ドラムのトップにコンデンサーマイク1本、バンド全体の音のバランスが良い位置にコンデンサーマイク1本の2本で録る。

q8本体は映像中心の配置になっているので、マイクの録音レベルをかなり下げてサブ的に使っている程度だ。

マイクを2本立ててケーブルを繋ぎ、三脚にカメラをセットするなどの準備が必要なので、セッティングするまでに少し時間がかかるのが難点だ。

ドラム練習で録音する場合

ドラムの個人練習ではドラムのトップにコンデンサーマイク1本だけを立てている。

2本立てた方がバランスが良いのは間違いないが、ほぼ毎回のことになってくると2本マイクを立てるのはかなり面倒だ。

正直、動きの確認がメインの場合には面倒なのでマイクを1本も立てない時もあるくらいである。なので、余程のことがない限り、マイク2本を使うことは無い。

Q8本体は動画を撮るためのベストポジションになっているので録音レベルは下げ目にしておき、トップに置いたコンデンサーマイクが録音のメイン、という使い方を良くしている。

簡易的なレコーディングの場合

レコーディングならばマルチレコーダーやオーディオインターフェースを使ってマルチ録音するのがベストだ。

しかし、簡易的なレコーディングならばそこまでするのは手間なのでZOOMのQ8で済ませてしまう。

マイクはトップに1本、バスドラに1本の計2本だ。

レコーディングの場合には動画は必要ないので、レコーダー自体のマイクはアンビュランスとして置いておく。

叩いてみたなどで簡易的な動画として使う場合にはレコーダーは録画用にすれば良い。(高いクオリティを求めるならば、マルチレコーディングをして別の機材の動画と合わせた方が良い。)

もう1つの例としては、スネアに1本、バスドラに1本のセッティングにして、トップをQ8本体で録るという手もある。

こちらの録り方だとQ8本体は完全にトップマイクとしてのベストポジションで使うべきなので録画は難しい。

付属マイクを換装出来る

ZOOMQ8の大きな特徴の1つがマイクの換装だ。Q8はマイクの取り外しが可能なので、別売りのマイクへと付け替えることが出来る。

以下、付け替えが可能なマイクだ。

XYH-6 XYステレオマイクカプセル
XYH-5 XYステレオマイク・カプセル
SGH-6 ショットガンマイク・カプセル
SGH-6 ステレオショットガンマイク・カプセル
MSH-6 MSマイクカプセル

もちろん、これらは全てZOOMの製品であり、他の製品はZOOM製でも互換性が無いので注意しよう。

zoomのq8マイク

Q8の付属マイクは正直、少し音質が心もとないので私は別売りのXYH-6マイクを付けている。

別売りのマイクはどれを買うべき?

色々あって迷うが、音楽録音ということを考えるとXYH-6かXYH-5に絞られる。

この2つは正直、大きな差はない。(価格もほぼ一緒だ。)

しかし、XYH-6の方はマイクが大きいし重量もある。だからとは言わないが、音質も若干良いのでは?と勝手に思って私はこちらを選んだ。

YOUTUBEの比較動画などを見ても、音質的にほぼ違いはないがXYH-6の方が高音から低音までのバランスには優れているように思う。

XYH-5の方は最大140dB SPLの耐音圧を実現!!ということをウリにしているようなので、ボンゾのようなドラマーを目指している方はXYH-5でも良いかもしれない。

付属マイクとXYH-6の差は?

正直、どれ程の差があるのか?と言われると人によって判断は分かれると思う。

ただ、見た目の差は正直大きい。

zoomのマイク比較

左が付属のマイクで右がXYH-6だ。マイクの大きさが全く違うのが分かる。XYH-6は別売りで概ね6000円~7000円くらいだ。

私は常に録音環境には悩んでいて、ほんのわずかでも音がいいなら取り入れる価値はあると思っている。

実際には付属マイクでもクオリティ的にはそこまで問題ないレベルだと思うが、XYH-6の方が音質は良いのでXYH-6を使っている。

2つの音質の差を検証した動画を今度作成するので、それを聴いて参考にして欲しい。

レコーディングモードがある

Q8にはレコーディングモードというものがあり、動画、Q8のマイク録音、マイク1の録音、マイク2の録音をデータ分けすることが出来る。

これによって、音楽編集ソフトで後からそれぞれの音を別々に編集することが可能だ。レコーディングに使う場合には重宝するだろう。

しかし、ここまでするならば素直にPCとオーディオインターフェースを使って録音した方が良いようにも思う。なので、私は一切使わない機能である。

ZOOM Q8のデメリット

私がQ8を使っていて、改善して欲しいなと思う部分を上げていこうと思う。

動画の画質が悪い

ZOOMの製品では画質が良くないのはおなじみらしいが、q8も動画の画質は正直良くない。

スマホの動画の方が画質は良いのではないだろうか?

私としてはドラミングの動きが確認出来れば良いので画質をそこまで求めてはいないが、例えば野鳥を撮るとかyoutubeの動画作成用に使うとなると少し厳しいのではないだろうか。

叩いてみたや弾いてみたなどの動画を簡易的に作るには最適だが、高いクオリティで作りたいならばQ8では役不足だろう。

720Pならば60fps(1秒間に60コマ)での録画も可能だが(1080Pは30fpsのみ)、より画質が悪くなってしまい全く使えないレベルだ。

動画が4GBで分割される

Q8では4GB以上のファイルになると、ファイルが分割されてしまう。また、場合によっては録画が止まってしまっていたりする。

1080Pならば30分にも満たない時間しか録画が出来ないため、これは正直大きな問題である。ZOOMは仕様ということで特に対応する気はないらしい。

SDXCカードならexFATでフォーマットされるので4GBを超えて録画可能という話もあったがやはり出来ない。

まあ、私としては練習確認用でしか使っていないため分割されて大きく困ることは無いし、積極的に解決しようとは思っていない。

バッテリーの持ちが悪い

ZOOMのQ8に適合するバッテリーは【Q8用リチャージャブル リチウム イオン バッテリー BT-03】だ。

正直、バッテリーの持ちはあまり良くない。概ね2時間くらいだろう。ファンタム電源2つ使うとさらに短くなる。

替えのバッテリーを購入するのも良いが少し高い。USBによって電源供給が可能なので、スマホのモバイルバッテリーを使うのもお勧めだ。

ハンディビデオレコーダーとしては大きい

ドラムの練習を撮るためにはこのハンディレコーダーとコンデンサーマイク、三脚を持っていくことになる。

このZOOMのQ8はハンディレコーダーとしては少し大きいのが難点だ。

持ち運びに特に困るレベルでは無いのだが、コンデンサーマイク、三脚もセットなのでそうなると嵩張ってしまう。

SONYのHDR-MV1の方がスリムで収納しやすいのは間違いない。

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