ドラムメーカーの歴史等

ドラムのシェルプライ数の移り変わり

ドラムのシェルはいくつかの板を重ねて層を作ってあり、その枚数をプライという数で表現する。

そのプライ数も時代によって流行りみたいなものがあって少しずつ移り変わっている。もちろん、各メーカーによってその傾向も違うので簡単に紹介したいと思う。

60年代は3ply全盛期

60年代、70年代前半くらいは少ないプライ数が主流で3プライが多かった。

slingerlandの有名な名機【radioking】スネアは1プライの単板シェルである。

gretschのラウンドバッチドラムセットは3プライでレインフォースメント無し、ludwigは3プライでレインフォースメントあり、が60年代のそれぞれのシェルの特徴であった。

確かslingerlandもこの時代は3プライだったはずだ。こちらはレインフォースメント付きである。

ludwigはさらに3プライをそれぞれ別の木材で構成しており、真ん中にポプラを挟んでいる。
メイプル、ポプラ、メイプルやメイプル、ポプラ、マホガニーといった形の3重層になっていたのが大きな特徴だ。

レインフォースメントはメイプルで構成されていた。

レインフォースメントについてはこちらを参考にして欲しい。

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参考記事レインフォースメントについて

レインフォースメント。 なんだか格好良い名前だが(笑)、日本語でいう補強材という意味だ。 別にドラム専門用語では無く一般の英語である。 英語ではしばしばレインフォースメントリングスと表現したりする。 ...

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70年代後期から6PLYに

グレッチもラディックも70年後半くらいからプライ数は3から6に変わった。

グレッチは3プライから6プライになっても一貫してレインフォースメント無しで通していた。

ラディックは3プライ時はレインフォースメントありだったが、6プライになりレインフォースメント無しを採用するようになった。

プライ数が増えたことで強度が増し、レインフォースメントが不要という判断だったのだろう。

グレッチの3プライは正直、シェルが変形しやすいので、60年代の3プライ時はレインフォースメントあった方が良かったように思う。

しかし、ドラムメーカーも数十年後のことまでは分からないのだから仕方がない。

さて、2大ドラムメーカーであるludwigとGRETCHがプライ数を増やしたこともあり、この辺りから他メーカーも追従する形でプライ数が増えていく。

ロジャースからは70年後半から発売されたXP-8はその名の通りプライ数が8で構成されている。

sligerlandも3プライから5プライに変更になり、後に8plyも出てくるようになる。
概ね60年代は3プライが主流で70年代は6プライ辺りが最も主流という時代になった。

現代のドラムプライ数

それでは、このまま80年代、90年代とプライ数が増えていって今は20プライとかになっているのか、というとそういう訳では無い。

20プライは厚過ぎる!!ということだ。
以前に紹介したOCDPを見てもらえば分かるが、15ply辺りでもかなり分厚い。そして、音が非常に独特になる。まるで大砲のような音だ。

木の鳴りが自然に生きて、現代ポップスやその他の音楽に合うのは10プライくらいまで、というのが各メーカーの考えなのかもしれない。

現代のドラムもプライ数は概ね6~10くらいの間で収まっている。

ちなみにプライ数は目で確認するのは困難なので基本的にはメーカーサイトの情報を参考にすると良い。

それでも分からなければメーカーに直接問い合わせればOKだ。

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