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ラディック(ludwig)等ビンテージドラムのフープに関して

当方ではフープに関して基本的に大きな問題は無いと
説明することが多いため、一体どの程度の状態なのか、
というご質問が多く、フープの歪み等の基準に関して
少しお話したいと思います。

錆や汚れ等は肉眼で確認出来ますし、写真にも撮れるので
この辺りは説明が非常に簡単なのですがフープの歪みに関しては
なかなか難しいというのが本音です。

■ビンテージドラムのフープは基本的に歪んでいる

まず、ビンテージのオリジナルフープは基本的に多少の歪みを伴っていることが多く
完全にラウンド(円)で歪みが一切ないフープはなかなかありません。

特にラディックは80年代に入るまではフープが薄い傾向があり歪みやすいです。
(10個のビンテージスネアを仕入れたら7~8はフープに問題があります。)

どちらかというとボトムフープの方が問題となることが多いです。
この理由はボトム側はスナッピーを通す必要があることからセットする場所が
固定されてしまうという点が1つ。

こういう風にずらして固定するということが出来ない訳ですね。

その上、このようにスナッピーを通す部分には穴が空いているので
この部分は耐久度が弱いのですが、それにプラスしてスナッピー付近の
4隅をハイピッチにするとチューニングが安定しやすいということで好むドラマーが多いことから、
どうしてもその4部分に負担がかかりやすいです。

ここの2か所と反対側の2か所。

この計4か所に負担がかかります。
さらにはスナッピーで締め付けられる訳ですから、
40年、50年と時間が経てばボトム側が歪みやすいのも納得と言えます。

■フープの歪みの基準

フープの歪みには2つの基準があると思います。

1つはラウンド(円状)かどうか。
もう1つは平行かどうか。

この2点を総合して歪みがあるか、を判断しております。

ラウンドかどうかについてはフープがヘッドに引っ掛かりなく
置くだけですっぽりと入れば問題無しとしています。
(すっぽり入っても明らかに歪んで見える場合には別です。)

多少でも自分で入れないとはまらない場合(はめ込まないといけない場合)には
歪みありの判断になります。

ただし、歪みが無くてフープが全体的にスモールサイズなだけの場合もあります。
フープが歪んでいる場合には大抵は、はまらない箇所と逆にオーバーサイズになっている箇所が
あります。歪んで部分的に形がいびつになっているからです。

このような歪みがなくて綺麗な円状なのにはめ込まないといけないフープもありますので(全体的に若干スモールサイズ)、
この辺りは難しいところです。

平行かどうかに関しては平らな面にフープを置くことで簡易的に判断出来ます。

こちらは状態が良好なフープです。
他の部分は隙間がなく、一部のみわずかな隙間があります。

非常にわずかな浮きがありますがこのレベルは許容範囲です。

紙1枚入らないレベルで全く隙間が無いフープはビンテージフープには
ほとんどありません。(少なくともアメリカには)

5000円出して買った完璧なコンディションというフープでさえ
先ほど紹介したフープ以上に歪みがありました。(泣)

この辺りはアメリカクオリティと言われればそれまでですが(苦笑)。

こちらは問題ありのフープです。

フープ自体はラウンドですっぽりとヘッドにはまりますが、
この平行面をチェックすると歪みが。

だいたい3.5MM程の隙間があります。
同じ部分を別角度から。

これはかなり歪みありのレベルになります。(こちらからだとそこまで酷くは見えないですが。)

■なぜ、フープの歪みがよくないの??

なぜ、フープの歪みが問題になるかと言うと、
チューニングが困難になることが挙げられます。

円状の歪みが酷いとテンションロッドを通す穴がラグの真上ではなく
少し別の場所に位置してしまう場合があります。

テンションロッドが斜めに曲がって見えるスネアは要注意です。

こんな感じですね。

特にこのような6半のスネアなど胴が深いと顕著になります。

また平行面で上記のような4mm、5mmと大きな歪みがある場合、
その分だけテンションロッドがラグに近く(または遠く)なるということになります。

となりますと、その歪んだ部分だけテンションロッドを強めに(または緩めに)調節する必要があり
均等なチューニングが難しくなります。

この円状の歪みと平行面の歪みが複合した状態の悪いフープの場合、
10ラグでテンションロッドを1箇所は完全にゆるゆるになっているのにその部分のピッチが高い、
または逆に1か所だけ超強めに締めているのにその部分だけピッチが低い等、
アンバランスな状態になってしまう可能性があるのです。

(もちろんシェルに歪みがある場合にはラグ自体の位置が歪むので上記と同じような
現象が起こりえます。フープは替えればすみますがシェルが歪んでいるとシェルをリペアするか
取り換えるかしないといけないのでこちらは最重要項目になります。)

チューニングに決まりはないので必ず全て同じピッチにする必要はないと思いますが、
同じピッチにすることが出来ないのは問題です。

以上のようなことを考慮してチューニングがしやすいか、同じピッチに早く仕上がるかを
一番のポイントとしてフープの状態を記載しています。

意外と真面目にチェックしてるんだなーと思って頂けたら嬉しいですね。(笑)

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